レードにおける「切り下げラインの引き方」について、初心者にもわかりやすく解説します。
FXトレードをする上で、「トレンドの見極め」は利益を安定させるために欠かせません。その中でもシンプルかつ強力な武器が「切り下げライン」です。この記事では、切り下げラインの正しい引き方から、実際のトレードでの活用方法、注意点までをわかりやすく解説します。

🔰そもそも切り下げラインとは?
切り下げラインとは、下降トレンドにおいて複数の高値同士を結んだ右肩下がりの斜めラインのことです。
このラインが示すのは、「上値の重さ」、つまり売り圧力の存在です。
価格がラインに近づいたときには反発(下落)することが多く、また、ラインを明確に上抜けたときはトレンド転換の兆しと判断されることもあります。
✍️切り下げラインの引き方|5つのステップ
STEP1:下降トレンドの確認
まず、チャート上で高値と安値がともに切り下がっている状態を確認しましょう。
これが下降トレンドの基本形です。この条件が整っていないと、無理なラインを引いても意味がありません。
STEP2:目立つ高値を2つ以上見つける
切り下げラインは、高値を2点以上結ぶことで引くことができます。
多くの場合、ローソク足のヒゲの先端を使ってラインを引きますが、実体を使う場合もあり、その際は一貫性が大切です。
STEP3:直線で高値を結ぶ
選んだ高値2点をまっすぐな斜め線で結びましょう。
このとき、チャートソフト(MT4/5、TradingViewなど)の「トレンドラインツール」を使うと正確に引けます。
STEP4:ラインを右側へ延長する
このラインを未来のチャートに向けて右側へ引き伸ばすことで、価格が再度ラインに接触した際の反応(反落・ブレイク)を確認できます。
STEP5:上位足での確認も忘れずに
たとえば15分足でラインを引いたら、1時間足や4時間足でも同様のラインが意識されているか確認しましょう。
「上位足の切り下げラインはより強く意識される」ため、精度が高まります。
切り下げラインを使ったトレード戦略
切り下げラインは、単にトレンドを把握するだけではなく、実際のエントリーポイントや損切りラインにも応用できます。以下は代表的な活用方法です。
✅ 戻り売り(ショート)戦略
切り下げラインに価格が近づき、反発して下がり始めたら売りエントリー。
トレンド継続の動きに乗るため、勝率が高くなりやすい戦術です。
✅ 買い戦略
価格が切り下げラインを明確に上抜けたらトレンド転換とみなし、買いエントリーを検討。
ただし、ダマシを避けるためには「上抜け→戻し→再上昇」の流れを待つのが安全です。
✅ 損切りラインの目安として使う
エントリー後、価格が切り下げラインを上抜けたら損切りといったように、リスク管理にも活用できます。
❓よくある疑問と注意点
Q:ヒゲと実体、どちらを使えばいい?
基本はヒゲの先端を使うのが一般的。ただし、実体で揃えた方がラインに反応しているならそちらを優先してもOK。どちらかに統一することが大切です。
Q:高値が2点しかないと不安です
2点で引けますが、**3点目の反応があるとそのラインは“信頼度が高い”**と判断されます。何度も意識されるラインは市場参加者が見ている証です。
Q:短期足のラインは信頼できる?
短期足(5分足、15分足)でも有効ですが、上位足のラインほど信頼性が高いです。できるだけ複数時間足を使って「意識されるライン」を見つけましょう。
✅まとめ|切り下げラインを極めて「勝ちパターン」を見つけよう
項目 | 内容 |
---|---|
定義 | 高値を結んだ下降トレンドライン |
引き方 | 2点以上の高値を直線で結び、右へ延長 |
活用法 | 戻り売り・ブレイクエントリー・損切り設定 |
コツ | 上位足での確認と3点目の反応に注目 |
切り下げラインは、トレードの「地図」のような存在です。無計画に売買を繰り返すのではなく、ラインを引いて「ここを超えたらどうなるか」「このあたりで反発するかも」と仮説を立てることが勝ちトレードの第一歩です。
ぜひ、あなたのトレードノートやチャート分析に切り下げラインを取り入れてみてください。見える景色がガラッと変わるかもしれません。
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